2011 Fiscal Year Annual Research Report
中国の台頭と東南アジアの政治社会的変容-国際関係、トランスナショナル、社会-
Project/Area Number |
21401011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
HAU CalolineSy 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (70314268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 展 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (70126085)
白石 隆 政策研究大学院大学, 学長 (40092241)
高原 明生 東京大学, 大学院・法政治学研究科, 教授 (80240993)
鬼丸 武士 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (80402824)
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Keywords | 中国の台頭 / 東南アジア / 国際関係 / トランスナショナル / 華人社会 / 中産階級 / Anglo-Chinese / 地域変容 |
Research Abstract |
本研究は、中国の経済的台頭による東南アジアの政治経済・社会・文化の変容を、(1)1997年から98年のアジア経済危機以降の中国と東南アジア諸国の国際関係の変容、(2)中国の経済活動の活発化によって中国からあふれ出すヒト・モノ・カネが加速度的に増加していることに起因する東南アジア地域のトランスナショナルな変容、(3)1980年代以降の中国の改革開放と経済的台頭と、東南アジア各国の中産階級の台頭に伴う、東南アジアの華人社会と華人の政治的地位の変化、この三つの視点から検討することを目的としている。本年度の海外調査は、成果とりまとめに必要となるデータや資料を収集するための追加調査を中心に実施した。対象国は中国、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、フィリピン、シンガポール、インドネシアで、収集したデータや資料は研究分担者、研究協力者がそれぞれ整理と分析をおこなった。本年度の研究実績としては、まずハウと白石がピーター・カッチェンスタイン(コーネル大学教授)が編集したSinicization and the Rise of China : Civilizational Processes beyond East and West (Routkedge, 2012)の中でそれぞれ"Becoming" Chinese "in Southeast Asia"と"The Rise of China and its implications for East Asia"と題する章を執筆した。また、2012年1月に成果公開に向けた国際ワークショップを京都で開催した。ここでは、研究分担者、研究協力者がそれぞれ、三力年の研究活動の成果に関する報告をおこなった。報告に対して、ベトナム、タイなどから招いた研究者から有益なコメントをもらった。ここで発表された成果は、英文論文の形で取りまとめ、東南アジア研究の特集号として出版することを予定している。
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Research Products
(4 results)