2010 Fiscal Year Annual Research Report
メコン河流域地域在地文書の新開拓と地域史像の再検討―パヴィ調査団文書を中心に
Project/Area Number |
21401015
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
飯島 明子 天理大学, 国際学部, 教授 (70299155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ダニエルス クリスチャン 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30234553)
武内 房司 学習院大学, 文学部, 教授 (30179618)
樫永 真佐夫 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 准教授 (10342643)
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Keywords | 東洋史 / メコン河流域地域 / 現地語文書 / データベース |
Research Abstract |
1. 平成22年8月~10月の間に研究代表者1名と分担者3名がフランス及びイギリスに出張して、メコン河流域地域の植民地化以前の時代から植民地化の過程を通じて制作された在地文書の収集を目的とする調査を、共同あるいは単独で行った。フランスでは平成21年度から引き続き、外務省文書館(パリ)、海外古文書センター(エクサンプロヴァンス)で調査を行った他、国防省文書館(パリ)も訪れた。イギリスでは大英図書館(ロンドン)、ケンブリッジ大学図書館(ケンブリッジ)における調査を継続した。その結果、主たる調査対象である仏外務省文書館所蔵のパヴィ調査団文書ならびにケンブリッジ大学図書館所蔵スコット・コレクションに含まれる現地語文書の概要を初めて把握しえて、多量のデータを収集するに至った。しかし仏外務省文書館では新たに「政治的雑件」等に分類されたファイルにも現地語文書が発見され、またスコット・コレクションの請求・閲覧手続きには多くの時間を要するため、未見文書がまだ相当に多数存在する。したがって両地においてさらなる調査を継続して行う必要がある。 2. ディジタル画像データとして収集したさまざまな現地語・文字(タム文字・黒白タイ文字・中部タイ文字・クメール文字・ラーオ文字・シャン文字・ビルマ文字・漢字)文献を解読しながら、データベース化・解題作成の作業をメンバーが各自の専門に応じて進める他、扱いきれない言語・文字の文献については、協力者に作業を依頼した。平成23年度にはデータベースのフォーマットを見直しつつ統合を目指すとともに、伝統的政治権力構造解明のための内容分析に取り組み、共同研究の成果をまとめる予定である。
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Research Products
(5 results)