2011 Fiscal Year Annual Research Report
マヤ文明の政治経済組織の通時的変化に関する基礎的研究
Project/Area Number |
21402008
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
青山 和夫 茨城大学, 人文学部, 教授 (70292464)
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Keywords | 考古学 / 先史学 / 文化人類学 / 国際情報交換 / 多国籍 / マヤ文明 / セイバル遺跡 / メソアメリカ |
Research Abstract |
中米グアテマラ共和国に立地する、マヤ文明のセイバル遺跡の神殿ピラミッド跡と王宮の建造物跡などの層位的発掘調査と出土遺物の分析を行った。その結果、先古典期中期のマヤ文明の起源に関する重要な考古資料を得ることができた。セイバル遺跡の神殿ピラミッドの発掘では、前1000年頃の最古の公共建造物を検出し、10世紀に至る建造物の増改築を確認した。セイバルの支配層は、先古典期中期の初期から遠距離交換網に参加し、権威を強化していたことがわかった。出土した遺物の詳細な分析を通して、マヤ文明の政治経済組織の通時的変化に関する基礎的研究を行った。研究協力者(海外共同研究)と協力して、土器、石器、その他の遺物の全ての出土遺物を分析対象とした。セイバル遺跡から出土した石器の製作技術・工程に関する属性分析を行い、主要な石器の写真撮影を行った。さらに石器の分析データをコンピュータに入力してデータベース化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
H23年度には、当初計画で期待したよりも1年早く、セイバル遺跡の発掘調査を完了し、セイバル遺跡におけるマヤ文明の政治経済組織の通時的変化(前1000年から10世紀)について見通しを立てることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度と平成25年度は、遺物の詳細な分析を集中的に実施し、完了させる。
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