2009 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル時代のマルチ・レベル・ガバナンス-EUと東アジアのサブリージョン比較
Project/Area Number |
21402016
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
多賀 秀敏 Waseda University, 社会科学総合学術院, 教授 (30143746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和 山形大学, 人文学部, 教授 (50238094)
大津 浩 成城大学, 法学部, 教授 (10194200)
臼井 陽一郎 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (90267451)
柑本 英雄 弘前大学, 人文学部, 准教授 (00308230)
吉川 健治 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 准教授 (30512727)
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Keywords | サブリージョン / サブリージョナリズム / 越境 / インターレグ / GMS / リージョナリズム / 東アジア共同体 |
Research Abstract |
初年度にあたり、早い時期に研究会を2日間にわたり開催し、これまでの研究蓄積のレビューと今後の研究指針の周知徹底を行った。 海外調査に関しては、研究初年度である本年度は、対象地域であるGMSと、比較対象地域であるヨーロッパとに、現地実態調査・資料収集ならびに現地研究者との意見交換に焦点を合わせた。GMS地域には、研究協力等を含め8名派遣し、チェンマイを拠点に、これまでの研究蓄積の中で欠落していたビルマ側のチャイントンを含め、コンケン、ウボンラチャタニなどにおいて、関連する3大学7研究機関を訪問し、密度の高い資料収集・意見交換を行った。この他、チェンマイにおいては、越境労働者関連のNGOsにおいて、インタビュー調査も行った。また、とくに、ラオス・タイ国境、ビルマ・タイ国境では、徒歩による出入国を敢行し、現地に展開される国境を利した新たな「ビジネス」農開をも調査した。年度末には、補充調査としてベトナムに1名派遣し、中越国境を数箇所にわたり調査した。総合的に、理解できたのは、GMSによる交通インフラ整備に伴い、たしかにハイウェイや交通拠点周辺は経済的活況は呈しているものの本研究で目的としたように、現地の少数民族コミュニティや越境民族の実態は、より複雑な問題を抱えている点であった。また、ビルマ国内では表面上は国内移動すらきわめて限定されていることがインタビューなどで判明した。国際的な研究者間ネットワーク構築は期待以上の成果をあげた。欧州には、延べ6名を、フランス、イギリスを中心とする北海リージョン、ブルガリアを中心とする中欧に派遺した。 なお、研究連携者、研究協力者からは、主として、本研究の周辺地域に関する数多くの論文成果と、研究会発表を得た。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
臼井陽一郎
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Journal Title
「EUの環境ガバナンスとデモクラシー」『EU環境法』所収(庄司克宏編著)(慶應義塾大学出版会)
Pages: 418(289-325)
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