2010 Fiscal Year Annual Research Report
ASEAN・Divideの克服とメコン川地域開発(GMS)に関する国際共同研究
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21402022
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
西口 清勝 立命館大学, 共通教育推進機構, 教授 (20039465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲上 健一 立命館大学, 政策科学部, 教授 (10109077)
松野 周治 立命館大学, 経済学部, 教授 (10128457)
長須 政司 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (20368020)
西澤 信善 近畿大学, 経済学部, 教授 (30164552)
渡辺 周央 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (20329965)
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Keywords | ASEAN・Divide / GMS(メコン川地域開発) / ヴェトナムのGMS政策 / ヴェトナムの環境保全政策 / 南北経済回廊 / 東西経済回廊 / 南部経済回廊 / GMS開発をめぐる日中関係 |
Research Abstract |
1. 2010年8月22日-8月30日の期間に、ヴェトナムへ2つの調査団(ハノイ班4名とホーチン班4名の計8名)を送り現地調査を行った。 (1) ハノイ班は、(1)ヴェトナムのGMS政策、(2)ヴェトナムと他のGMS諸国との経済関係、(3)外国資本とヴェトナムの経済開発、(4)ヴェトナムの環境保全、等を中心に調査を行った。具体的には、ヴェトナム国家大学ハノイ校、ヴェトナム貿易大学およびヴェトナム国立社会人文科学センターでワークショップを行い、またヴェトナム計画投資省と同国家銀行[中央銀行]でヒヤリング調査を行った。加えて、ヴェトナムに進出している日系企業(ブラザー工業、阪和興業等)でヒヤリング調査を行った。さらに、GMSの「南北経済回廊」の現状について、ハノイーランソン間と中越間の国境貿易についても現地調査を行った。 (2) ホーチミン班もまた上記の調査課題を中心に現地調査を行った。フエ農業大学やヴェトナム国家大学ホーチミン校でセミナーを開催し、ダナンで「東西経済回廊」の利用状況を、ホーチミンで「南部経済回廊」の今後の発展方向についてそれぞれ現地調査を行った。加えて、カントーでメコン川の環境保全の現状について現地調査を行った。 2. 2011年3月6日-9日の期間に、中国の東南アジア研究とGMS研究を代表する研究機関である福建省の厦門大学南洋研究院で、「GMS開発をめぐる日本と中国の関係」をメインテーマにして共同セミナーを開催した(日本側から8名が参加)。同セミナーでは日中双方から、(1)基調報告としてGMSに対する中国と日本のアプローチについて詳しい検討報告があり、次いで、(2)GMS諸国の内のカンボジア、ミャンマーおよびヴェトナムの経済分析が行われ、それを踏まえてGMS開発に対する日中の協力について有意義な討論が行われた。
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Research Products
(5 results)