2009 Fiscal Year Annual Research Report
情報技術と製造技術の共進的内生化過程分析-大連シリコンバレー企業追跡実験
Project/Area Number |
21402024
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤 祐司 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (20401557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 千仭 東京成徳大学, 経営学部, 教授 (60220901)
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Keywords | ハイブリッド技術経営 / 大連ハイテクパーク / 共進的内生化 / 情報技術 |
Research Abstract |
1. 平成21年度(2009年)は、3年計画の初年度として、基礎研究のレビュー及び国際的な研究ネットワークの構築を図ると共に、研究の理論面の構築に重点的に傾注。 2. 以上の研究の一環として、8月に中国の大連理工大学において、国内および中国の研究協力者の参加による研究打合せを実施。同会を通じて、博士課程時から一貫した問題意識のもとで構築してきた学際的なネットワークを整備・発展。 3. また、アジア随一のIT先進国であるシンガポールをベンチマークとした課題研究の進展を目的に、シンガポール国立大学の先端研究者とのワークショップを通じて、アジア地域を包括する国際協力体制を構築 4. 以上の結果、次のような注目すべき見解を得、命題解明への基本的知見を取得。 (1) ポスト情報化社会に向けてのイノベーションは、供給者と需要者・競争者間の相互作用から生まれる外部効果を企業内に取り込み、伝統的な内部技術の有する強みと融合させつつ共進的に発展させるやり方を基本とするハイブリッド技術経営が鍵 (2) 現在加速的発展を続ける中国経済は「新興市場が生まれ、発展していくグローバルな経済活動の縮図」として研究の加速が期待 (3) 中でも国籍・領域・戦略等の多様な属性のハイテク企業が集積し、そのハイブリッド効果が凝縮する「ハイブリッド技術経営の凝縮体」である大連ハイテクパークの役割は大 5. 以上の見解を元に、順次アンケート調査,フィールドサーベイの実施、学会での成果発表および国際学術誌への投稿を予定。
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