2012 Fiscal Year Annual Research Report
事業リスクの認識と戦略行動の方法論的再検討と国際比較
Project/Area Number |
21402027
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
井村 直恵 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (10367948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 韻如 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (00405507)
赤岡 功 星城大学, 経営学部, 教授 (10025190)
三島 重顕 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (60454930)
赤岡 広周 徳山大学, 経済学部, 准教授 (70571074)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リスクマネジメント / 国際比較 / 文化 / テキスト分析 / バンコク洪水 / 危機管理 |
Research Abstract |
本研究の目的は、リスクを認知した際の認知と戦略行動について、シナリオ分析、テキスト分析、ネットワーク分析等、複数の比較的新しい分析手法もしくは従来の経営学ではあまり活用されてこなかった手法を用いて検討することで、事業リスク発生時に従業員がどの様に事業リスクの発生を認識し、どのような戦略行動を取るのか、要因を明らかにした上で国際比較することにある。 タイ・バンコクで発生した大洪水とその復旧について、平成24年5月、平成24年9月、平成25年10月の3度にわたって現地を訪問し、それぞれ複数企業にインタビュー調査を実施した。調査の結果、1.タイでは広域にわたって高低差が少ないため(30キロ離れた2地点での高低差2メートル)、企業間で危機感にかなりの違いがあったが、事前の段階でそれほど高かった訳ではないこと、2.危機感は、流域内最大の工業団地が被災したのを契機として、下流地域に危機対応が広まって行ったこと、3.復旧のタイミングや方法については、企業間での差が大きいものの、タイ人マネジメントの点では企業間格差が少なかったこと、等が明らかになった。 これらの知見を踏まえて、日本、米国にて従業員のリスクマネジメント意識の比較調査を実施した。質問票では、シナリオ分析を用いて、従業員の認知と戦略行動について聞き、それらに影響を与える文化的、組織的要因について調査した。調査の結果、日本企業の従業員は、集団主義が強く、企業に対するコミットメントが強く、その結果、情報共有意識が作用し、米国よりもより上司への報告や情報共有をすることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)