2011 Fiscal Year Annual Research Report
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21402031
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
高橋 利枝 立教大学, 社会学部, 准教授 (10365562)
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Keywords | デジタル・ネイティブ / メディア / IT / 子供・若者 / 国際比較 / グローバル化 / オーディエンス・エンゲージメント / エスノグラフィー |
Research Abstract |
本研究は、デジタル化とグローバル化という社会的文脈において、10年後には世界を担う中心となるデジタル・ネイティブと呼ばれている現代の子供/若者とメディアの多様なエンゲージメント(関与)を明らかにし、英・米・日におけるエスノグラフィックな調査からグローバル社会におけるメディアの社会・文化的役割を考察するものである。 平成23年度は、平成21年度に日本で行ったフィールドワーク並びに平成22年度に海外研究を利用して行った、イギリス、アメリカでの全フィールドワークのデータ分析をグラウンデッド・セオリーに基づき、システマティックなコーディングを行った。さらにこれらの知見の解釈について、夏休み期間を利用して、協力研究機関であるハーバード大学、オックスフォード大学に戻り、海外共同研究者たちと意見を交換した。分析結果から、つながり、デジタル・リテラシー、リスク、ビラシーカルチャーとアイデンティティなどに関するオーディエンス・エンゲージメントが顕著に見られ、今後の子供/若者とメディアに関する貴重な知見を得られたと思う。 研究成果報告では、7月にIAMCR学会(国際メディア・コミュニケーション学会)での学会発表、9月にウェストミンスター大学で開催された「Transforming Audiences3」国際学会、また、ロンドンスクールオブ・エコノミクス大学で開催された「Children, risk and safety online : Research and policychallenges in comparative perspective」国際学会で学会発表を行った。論文としては「Deconstructing Digital Natives」の中の1章「Japanese Youth and Mobile Media」を執筆した。
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