2009 Fiscal Year Annual Research Report
紛争後のリベリアにおける薬物汚染の実態調査と薬物依存症者のリハビリテーション促進
Project/Area Number |
21402036
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
金田 知子 Kobe College, 文学部, 准教授 (10351850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 雄彦 龍谷大学, 法学部, 教授 (30296305)
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Keywords | リベリア / 薬物依存 / 精神障害 / 紛争 / リハビリテーション / アフリカ |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、紛争後のリベリア社会において深刻化している薬物汚染の実態を調査するとともに、現地の関係者と協力しながら、薬物依存症者のリハビリテーションを促進するための方策を検討することにある。 2009年度は8月~9月にかけて、リベリアの首都モンロビアにおいて薬物依存をめぐる「サービス提供者」へのインタビュー調査を実施した。具体的には、リベリアの唯一の精神科医であるベンジャミン・ハリス医師とドイツ系NGOが運営する精神科病院の責任者であるライナー・マーケル氏(心理士)から、医療機関における薬物依存の治療内容と方法、薬物乱用に関わる2つのNGO (Liberian Unit Against Drug Abuse, Faith World Outreach and Samaritan Action)のそれぞれの代表から、地域における薬物依存の実態と支援活動についての情報収集を行った。さらに、2箇所のゲットー(薬物の購入・使用の場所)に出向き、その実態を観察し、薬物依存症者に対して予備調査を実施した。また日本国内では、薬物依存に関する文献研究、そしてそれに加えて日本の実践から学ぶために、薬物依存症者の当事者団体であるDARC (Drug Addiction Rehabilitation Center)やMAC (Maryknoll Alcohol Center)のスタッフからリハビリテーション活動の現状に関する聞き取りとプログラムの参与観察を行った。
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