2012 Fiscal Year Annual Research Report
ラテンアメリカ日系人のパーソナリティと志に関する研究~日本の若者の志希薄化の検討
Project/Area Number |
21402039
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
角川 雅樹 東海大学, 外国語教育センター, 教授 (90188607)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ラテンアメリカ / 日系人 / 日本の若者 |
Research Abstract |
100年前、神経衰弱と呼ばれる症状が日本全国に広がり、森田正馬はそれを「神経質」として概念化、広範な治療実践の結果「森田療法」として完成した。他方、やはり100年前に、ラテンアメリカへの移民が開始され、その子孫である2/3/4世が現在、日系人として現地で生活している。 現代において、日系人のパーソナリティに上記の神経質的性格傾向がみられ、几帳面で上昇志向が強い面がある一方、日本では若者の無気力傾向や上昇志向が希薄な点が、他の研究者らによっても指摘されている。本調査研究では、日系と日本の若者を比較することにより、日本の若者の「志」の低さの原因を明らかにすることを通じて、青少年教育の方向についての示唆を得ることを目的としている。 過去数年間で、主にメキシコとブラジルにおいて面接と統計資料の集積に従事し、本研究に必要な基礎資料がすでに得られているので、今年度は特にアルゼンチンに主力をそそぎ、面接と統計資料の集積を進めた。昨年度からすでにアルゼンチン調査が開始できており、今年度はそれに加えて、男性7名と女性12名の資料を得ることができた。また、比較のための日本側の資料の整備と検討も進めた。 本年度において、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンにおける資料の均等化が達成され、男女間の資料の数量的均等化も達成できた。本研究の構想を成就するための資料がそろった後、メキシコ精神医学研究所等において、最終段階としての検討を進め、当初の目的達成のための基礎的活動を完了するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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