2011 Fiscal Year Annual Research Report
現代アメリカの学校認証評価における学校改善支援機能に関する学術調査研究
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21402040
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
濱田 博文 筑波大学, 人間系, 教授 (20212152)
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Keywords | 学校の第三者評価 / 認証評価(アクレディテーション) / 学校改善 / アメリカ / アカウンタビリティ / 学区教育委員会 |
Research Abstract |
本年度は、日本教育経営学会第51回大会(2011年6月、日本大学)において、州アカウンタビリティ制度の展開との関連に焦点づけて研究成果を発表した。具体的には、以下の事項である。 1.アメリカにおける当該概念の元来の含意を押さえつつ、日本では主として高等教育の分野で紹介されてきたその概念を踏まえた上で、「アカウンタビリティ(accountability)」および「学校改善(school improvement)」などと結合されるようになった近年のアメリカにおける議論を再整理した。 2.1990年代以降に強化されてきた各州レベルのアカウンタビリティ制度の動向を捉え直し、政府や行政施策から独立した任意の仕組みと言われてきた学校認証評価が州レベルの制度・政策とどのような関係をもっているかについて検討した。 3.AdvancEDに含まれる州を事例として、各州のアカウンタビリティ制度と学校・学区認証評価との関係を明らかにし、学校改善にとって学校認証評価がどのような意味をもち、機能を果たしているかについて検討した。 4.以上を踏まえた上で、アメリカにおける初等中等学校の学校認証評価が、アカウンタビリティ制度の強化のもとで、学校改善において、それとは異なるどのようなインパクトや機能をもちうるのか、考察をおこなった。 以上を通じて、次の点について考察した。 アカウンタビリティ制度の展開とともに"accreditation"概念が変容し、そのために初等学校レベルにまで認証評価が広がりつつある。そして、従来「任意」の取り組みと考えられてきた"accreditation"だが、州レベルで制度化されている例も少なくなく、"accountabiity"との関係性が曖昧になっている。それでも、「教育専門家の同業者による第三者的評価」によって学校組織のプロセス条件に注目した評価と学校改善支援がなされている、などである。
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Research Products
(3 results)