2012 Fiscal Year Annual Research Report
中国横断山脈地域産植物の化学的遺伝的多様性から迫る種分化のメカニズム
Project/Area Number |
21404009
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
黒田 智明 立教大学, 理学部, 教授 (40158887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 洋 独立行政法人理化学研究所, 支援促進チーム, 特任職員 (00126153)
花井 亮 立教大学, 理学部, 教授 (30287916)
齋藤 義紀 徳島文理大学, 薬学部, 助教 (30441588)
大崎 愛弓 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (50161360)
河原 孝行 独立行政法人森林総合研究所, 四国支所, 産学官連携推進調整監 (70353654)
通 元夫 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (90163956)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 中国横断山脈 / 多様性 / 天然物化学 / 系統樹 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
本年度の現地調査は、昨年度までの研究成果を踏まえ、Ligularia属の分布域の東端にあたる四川省中部地域を詳細に調査した。具体的には、四川省康定地区および美姑県を中心とする成都盆地の西側を調査した。キク科Ligularia属を中心に56試料を得、これまでにない大型種を採集するなど、他では得られない収穫があった。攀枝花市の格薩拉地区では植生が雲南省中甸地区に近いことを確認した。Eupatorium属、Salvia属、Iris属なども採集した。 並行して昨年度までに採集した試料の解析を実施した。L. virgaureaの試料を分析した結果、前回報告したligularol生産型、virgaurenone生産型に加え、cacalol生産型、hydroxyeuryopsin生産型、およびneoadenostylone生産型の合計5つのケモタイプが存在することを明らかにした。DNA解析では3つのクレードに分類でき、cacalol生産型とhydroxyeuryopsin生産型、virgaurenone生産型とneoadenostylone生産型はそれぞれ同一のクレードに属していた。また、フラノエレモフィランから誘導されたと考えられる種々の骨格を持つ化合物が多く得られ、それらの生合成経路について推定した。一方、雲南省中甸地区で採集したL. nelumbifoliaとL. subspicataの雑種4試料からはいずれもフラノエレモフィラン化合物が得られた。これはフラノエレモフィラン非生産種が生産種に進化する過程の解明につながると期待される。また、Cremanthodium属などについても一部の種で成分とその多様性についての成果をまとめた。 以上について、9月と3月に研究報告会を実施して成果を共有するとともに、研究グループのホームページを更新した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(35 results)
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[Journal Article] Chemical and genetic diversity of Ligularia virgaurea collected in northern Sichuan and adjacent areas of China2012
Author(s)
Y. Saito, Y. Takashima, A. Kamada, Y.Suzuki, M. Suenaga, Y. Okamoto, Y. Matsunaga, R. Hanai, T. Kawahara, X. Gong, M. Tori, C. Kuroda
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Journal Title
Tetrahedron
Volume: 68
Pages: 10011-10029
DOI
Peer Reviewed
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