2009 Fiscal Year Annual Research Report
オマーンに湧出する高アルカリ泉から学ぶアルカリ環境の地球・生物資源科学
Project/Area Number |
21404017
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 努 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 准教授 (10313636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道林 克禎 静岡大学, 理学部, 准教授 (20270978)
長沼 毅 広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (70263738)
鈴木 雅一 静岡大学, 理学部, 准教授 (60280913)
上田 晃 京都大学, 工学研究科, 准教授 (90456799)
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Keywords | オマーン / 高アルカリ / 蛇紋岩化作用 / 生物生態工学 / 資源開発工学 |
Research Abstract |
21年度は、12月から1月にかけて、研究代表者、研究分担者、連携研究者とそれぞれの研究室に所属するポスドク・大学院生が参加する現地調査を行った。現地調査の目的は、(1)高アルカリ泉を作り出す地質学的条件とその地球科学・地球工学的インパクトの解明、(2)高アルカリ環境における地球化学的諸現象(沈澱、吸着、表面錯体、固液分配等)の解明、(3)高アルカリ環境に適応した微生物群集や動物種のスクリーニングとその適応機構の解明、(4)自然が作り出したコンクリートの長期挙動とその生成に学ぶ二酸化炭素貯留法の解明である。また、この現地調査では、参加者全員が周辺の地質や地球化学を学ぶための巡検を行い、高アルカリ泉湧出のバックグラウンドとなる地質環境についての理解を深めるとともに、フィールドサイエンスの重要性を認識することとなった。巡検に引き続いて各グループに分かれて調査を行い、アルカリ泉周辺の岩石、水、沈殿物(おそらく微生物を含む)、動物の採集を行い、より詳細な分析が必要な試料については適切な処理を施した後に日本に持ち帰り、グループ毎に専門的な見地から分析を行い、現在はその作業が進行中である。また、8月に北海道大学で、具体的な調査計画立案と相互理解、および現地研究者や関係者との協力関係の構築を計画するためのワークショップを開催した。なお、ワークショップの成果や現地調査の様子、各研究者、各グループの活動の様子などは、ポスドク・大学院生によるホームページ実行委員会によりホームページに公開した。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Incorporation of arsenic during the formation of Mg-bearing minerals at alkaline condition2010
Author(s)
Opiso, E., Sato, T., Morimoto, K., Asai, S., Anraku, S., Numako, C., Yoneda, T.
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Journal Title
Minerals Engineering 23
Pages: 230-237
Peer Reviewed
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