2010 Fiscal Year Annual Research Report
地熱発電の持続可能性向上手法の海外フィールドへの適用
Project/Area Number |
21404018
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤光 康宏 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (10264095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西島 潤 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (40315114)
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Keywords | 地熱 / 再生可能エネルギー / 持続可能性 / 重力 / 測地 |
Research Abstract |
カナダにある重力計のメーカー側の理由により相対重力計のアップグレードの完了が平成22年3月になったため、今年度は、まずこれまで繰り返し精密重力測定が継続されている大分県滝上地熱発電所地域において、アップグレードされた相対重力計の性能評価を行った。対象地域に設定した29点の精密重力測定点でアップグレード後の相対重力計による重力測定を行うと共に、その中の数点では別件で総合地球環境学研究所より借り受けている可搬型絶対重力計を用いて絶対重力値の測定も実施し、重力計アップグレード前の平成22年度の同地域の重力測定結果と比較した。その結果、両者の測定値は整合しており、アップグレード後の相対重力計を用いて重力変動モニタリングを引き継いでも問題が無いことを確認した。 この結果を踏まえ、インドネシア・ジャワ島のカモジャン地熱発電所地域において、インドネシア大学と合同で2回目の重力測定を実施した。カモジャン地熱発電所地域においても、可搬型の絶対重力計による絶対重力値の測定を数点の測定点で実施し、それらの点を基準にして残りの測定点をアップグレード後の相対重力計により測定した。これらの重力測定結果を昨年度に実施した測定値と比較したところ、多くの測定点では重力値の顕著な時間変動は見られなかった。 また、昨年度及び今年度に滝上地熱発電所地域及びカモジャン地熱発電所地域で得られた結果は、国内外の学会等で積極的に発表を行った。
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Research Products
(7 results)