2012 Fiscal Year Annual Research Report
シルビクロノロジー:過去の森林現存量増加速度の復元、変動要因解析、および将来予測
Project/Area Number |
21405008
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大澤 晃 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90288647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安江 恒 信州大学, 農学部, 准教授 (00324236)
梶本 卓也 独立行政法人森林総合研究所, その他部局等, 研究領域長 (70353638)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | シルビクロノロジー / 年輪解析 / 成長変動 / 亜寒帯林 / 温帯林 |
Research Abstract |
本研究は、森林の構造変化と環境要因との関係を解析する新しい学問分野「シルビクロノロジー(森林年代学)」の主要な構成要素を組み立て、森林の過去の現存量と現存量増加速度の復元およびこれらの将来予測に応用することを目的として取り組んできた。亜寒帯林と温帯林から林分データを採取・解析して方法の基礎を確立し、これを温暖化の影響を強く受けていると考えられるカナダ北西部の亜寒帯林に適用して、客観的な方法による地域レベルの過去100-200年間の現存量蓄積速度の復元を目指した。 平成24年度は、過去に間伐が行われたスギ林・ヒノキ林、およびカナダ・サイトのマリアナトウヒ林とポプラ林について、また、北欧スコッツパイン林ではフィンランドおよびエストニア研究者グループと共同でサンプル採取・現地調査を実施した。さらに、カナダ北西部の北極海近くの森林限界およびアラスカの永久凍土上マリアナトウヒ林からも計4林分の幹円板サンプル採取を行い、解析を開始した。また、年輪解析結果を用いて、シルビクロノロジー的解析を開始した。 研究期間にサンプルおよびデータを収集し解析に供した林分数は、日本の温帯林で7林分、アラスカで2林分、フィンランドで5林分、エストニアで2林分、シベリアで1林分、そしてカナダ北西部で11林分となり、周北極域の各地域をカバーするサンプルの採取に成功した。現在解析を行いつつあり、全体の傾向をまとめる結果がまもなく出る予定である。気候要素との相関解析は今後の課題として残っているが、当初目的を果たすべく努力を継続している。また、現存量蓄積速度の復元とともに森林生態系炭素動態様式復元のための方法論を確立することも視野に研究を進めており、各地の調査プロットで炭素動態測定を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)