2011 Fiscal Year Annual Research Report
モンゴルにおける前期白亜紀の被子植物の初期起源群の解明
Project/Area Number |
21405010
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 正道 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00154865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (50272943)
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Keywords | 白亜紀 / 被子植物 / 初期進化 / 小型炭化化石 / モンゴル / 炭素同位体 / 古気候 / 大型加速器 |
Research Abstract |
今年度の調査には、Peter Crane(Yale Univ.)とPatrcik Herendeen(シカゴ植物園)の両名がモンゴルの現地調査に参加した。今回の調査によって、モンゴルの東ゴビ地域の白亜紀の地層から、3次元的構造を残している小型炭化化石が含まれている地層を発見し、被子植物の初期進化と地球環境の変遷解明に有効な手掛かりを得ている。さらに、Tevshiin Govi地域とBayan Erkhet地域にも調査を広げ、これらの地域でも、シダ植物の大胞子の化石などが見つけている。その構造解析をアメリカの大型放射光施設APSで、マイクロCT撮影を進めており、3Dレンダリングによる3次元的構造解析を行っている。その結果、Tevshiin Govi地域から、1億年前の3次元構造を有している植物化石が豊富に含まれている地層を発見した。その結果、モンゴルで、初めて、3D構造のあるMesofossilsの研究が可能になった。現在、Yale大学と共同で、NSFのプロジェクトを立ち上げるために準備している。分担者の長谷川は,炭素同位体比層序の分析を行い,ツァガンツァフ層~シネフダク層~フフテグ層の一連の地層において地質層順の構築と年代決定を試みた.全体として,シネフダク層の下部から中部に向かって炭素同位体比が減少する傾向が見られたが,隣同士の試料でも5‰程度の大きな差異を示すことから,汎世界的なCO2の炭素同位体比の経時的変動だけではなく,地域的な要素を多分に反映していることが想定された.このシフトはアルビアン階下部の汎世界的な変動を反映していると理解できる.湖など深い内陸域の堆積物から汎世界的な炭素同位体比変動を抽出することに成功した。 モンゴルのBaganuurとTugrugについて、24年に延長した期間の5月に野外調査とサンプリングを行い、小型化石に関する基礎的データを集めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Glandulocalyx upatoiensis, a fossil flower of Ericales (Actinidiaceae/Clethraceae)2012
Author(s)
Schonenberger1, J., von Balthazar, M.,, Takahashi, M., Xiao, X., Crane, P. R., and Herendeen P
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Journal Title
Annals of Botany
Volume: 109
Pages: 921-936
Peer Reviewed
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