2010 Fiscal Year Annual Research Report
常緑照葉樹を寄主とするゴール形成昆虫(タマバエ類・タマバチ類)の適応放散の起源
Project/Area Number |
21405011
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三島 美佐子 九州大学, 総合研究博物館, 准教授 (30346770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 芳久 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (50222675)
植田 知香 (須山 知香) 金沢大学, 自然科学研究科, 研究協力員 (40464044)
湯川 淳一 九州大学, 大学院・農学研究院, 学術特任教員 (80041622)
徳田 誠 九州大学, 高等教育開発推進センター, 助教 (60469848)
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Keywords | 生物地理 / アジア / 種分化 / 進化 / 適応放散 / 多国籍 / 寄生 / 生物間相互作用 |
Research Abstract |
2010年秋および2011年春実施予定であった現地調査は、カウンターパートとの手続き上の困難により、2011年度に繰り越して実施した。5月下旬に予定どおり、インド・ダージリン地域にて第三次調査を実施した。時期が遅いこともあり、サンプル数は20程度であったが、かつでインドで記載された群と思われるものが含まれており、アッサムからダージリンにかけて広く分布する可能性が示唆された。 この現地調査の際、標本持ち出しやインド現地における今後の解析についてカウンターパートとの交渉を重ねたが、標本持ち出しはできなかった。その後カウンターパートから、日本側経費支出元である学術振興会からの承認書が発行を要請されたが、発行されなかったため、その後のインドへの渡航および現地でのサンプル解析・野外調査は断念せざるを得ない状況となった。 現状ではサンプル解析が不十分となるため、常緑樹林帯の中央部となるカンボジアにて現地調査を、2012年3月に実施した。その結果、のべ40種近いタマバエ・タマバチ・キジラミを含むゴール形成昆虫が採集され、新種、または新属とおもわれる群が多数含まれていることがわかった。インド5月下旬およびカンボジアにおける調査において、一部の群は北部から南部に広く分布することが示唆されたが、7割程度は地域独自の群であり、ホストの分布や分化に伴い、多様化していることが明らかとなった。カンボジアで採集されたホスト植物については、全ての個体についてDNA解析を行い、種同定を実施した。両国を含み、これまで採集したゴールについては、画像を簡易電子図鑑化するため、整理した。
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Research Products
(21 results)
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[Presentation] Comparison of parasitoid communities between insular and mainland populations of Pseudasphondylia neolitseae (Diptera : Cecidomyiidae) in the Izu district, Japan2010
Author(s)
Matsuo, K., Tokuda, M., Kiritani, K., Mishima, M., Yukawa, J.
Organizer
7th International Congress of Hymenopterists
Place of Presentation
Koszeg, Hungary
Year and Date
2010-06-23
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