2011 Fiscal Year Annual Research Report
現生人類頭蓋形態の地理的変異・多様性とその進化的背景
Project/Area Number |
21405014
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
埴原 恒彦 北里大学, 医学部, 教授 (00180919)
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Keywords | 解剖学的現代人 / 歯冠形態 / 頭蓋形態 / アフリカ単一起源説 / 地理的変異 / 形態変異 / 東/北東アジア / 形態データベース |
Research Abstract |
本研究の目的は、現生人類の起源、拡散過程と形態学的多様性の進化を明らかにするために、世界各地域の集団に関する頭蓋、歯冠形態のデータ収集と、画像データの収集、分析を実施することである。 本年度は、平成21年度にアメリカ合衆国ケンタッキー州・ケンタッキー大学人類学博物館で、平成22年度にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市・アメリカ自然史博物館において実施した調査により得られた、9集団約1000個体からの頭蓋・歯冠の計測的および非計測的データの解析を行い、同時に収集した画像データとあわせて、データベースの構築をおこなった。 また、こうして得られたデータをもとにオーストラリア原住民の人骨の形態的特徴を分析し、100年前のオーストラリア原住民の毛髪からのゲノム全配列解析のreference dataとして提供した。この成果はScience誌に掲載された(Rasmussen et al. 2011)。 今後、データベース化した形態データをより汎用性の高い形式(WEB等で公開可能な形式)ものにする等、さらなる研究発展を図る。
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