2009 Fiscal Year Annual Research Report
顎顔面形態の人種間比較による日本人睡眠時無呼吸症候群のリスク要因解明とその意義
Project/Area Number |
21406033
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Research Institution | Neuropsychiatric Research Institute |
Principal Investigator |
對木 悟 (財)神経研究所, 研究部, 研究員 (90376765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 陽子 (駒田 陽子) (財)神経研究所, 研究部, 研究員 (40451380)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 顎顔面形態 / 睡眠学 / 社会系歯学 / 解剖学的バランス / 舌 / 上気道 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本人とコーカソイドの閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome ; OSAS)患者の顎顔面形態比較により、日本人OSASに特徴的なリスク要因を解明し、その要因に基づくOSASスクリーニング指標を立案することである。21年度当初に、海外研究協力機関であるブリティッシュコロンビア大学(UBC ; カナダ)の共同研究者との間でスタートアップミーティングを開催し、双方の研究機関において日本人およびコーカソイドOSAS症例の基礎資料の確認作業、有効症例の選別を開始した。個々のOSAS症例に対し、(ア)患者基礎データ(年齢、性別、肥満度、無呼吸低呼吸指数、その他特記事項)、(イ)セファログラム解析データ、(ウ)治療と予後に関する情報、の3点につきデータベース化をはかった。コーカソイド有効症例のInclusion criteriaは(i)コーカソイド、(ii)終夜ポリグラフ検査にてOSASと診断された患者、(iii)カルテ・および患者背景が同定できる記録、(iv)セファログラムを有する者とし、Exclusion criteriaは(i)上記資料の不十分な症例、(ii)他人種との混血症例、(iii)セファログラムの解像度が悪い、(iv)アデノイド・扁桃肥大がセファログラム上でみられる者とした。また、Inclusion/Exclusion criteriaを日本人症例であること以外はコーカソイドと同じとし、日本人OSAS資料の収集(神経研究所,東京)とデータベース化も開始した。本年度末までに現地調査、サンプル抽出を終了する予定であったが、H1N1インフルエンザ流行により、渡航自粛が生じたこと、ならびに海外研究協力者の都合により当初の計画とおり研究に参画することが困難となり、また代替者確保のために、6ヵ月の遅延が生じた。
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Research Products
(6 results)