2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500011
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
平田 富夫 Nagoya University, 情報科学研究科, 教授 (10144205)
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Keywords | アルゴリズム / 近似困難性 / 2部クリーク / 独立集合 / 2部クリーク被覆 / 2部クリーク分割 |
Research Abstract |
本研究ではグラフの独立集合問題と2部クリーク被覆(分割)問題について効率の良いアルゴリズムを開発するとともに近似困難性について理論的な解析を行う.本年度の研究実績は次の通りである. 1.独立集合問題に関して重み付き次数を提案し,これをメジャーとして各種アルゴリズムの計算複雑さを解析した.この結果はDiscrete Applied Mathematicsに掲載された. 2.C_kフリーグラフに対するグリーディアルゴリズムの近似性能解析を行い,その結果をInformation Processing Lettersに発表した. 3.2部クリーク被覆問題の実用的アルゴリズムの開発を行った.織機の制御問題を2部クリーク被覆問題として定式化し,整数計画ソルバーを用いた解法を与えた.その結果を情報処理学会論文誌に発表した.さらに,この制御問題に実用性の観点から制約を加えた場合,2部クリーク分割問題として定式化できることを示した.これにより実用性から派生した問題が理論的にきれいな形でまとめられた。この成果はIADIS国際会議で発表した. 4.2部クリーク分割問題の近似困難性を解析し,得られた結果を電子情報通信学会英文誌に発表した.さらに,この問題に対する発見的アルゴリズムを提案し情報処理学会アルゴリズム研究会で報告した.
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Research Products
(6 results)