2010 Fiscal Year Annual Research Report
超低機能自律移動端末で構成された自己安定分散システムの可解性に関する研究
Project/Area Number |
21500012
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
片山 喜章 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (10263435)
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Keywords | 自律分散システム / 自己安定 / 分散アルゴリズム / 移動端末 / 可解性 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き,超低機能端末群による分散システムとして自律移動ロボット分散システムに注目しつつ,自律移動型端末による分散システム上での自己安定システムに関する研究も行った. ロボットに関しては九州大学の山下雅史教授らとともに,我々の昨年度までの成果をもとに,いくつかの周辺関連結果を包含した「CORDA+動的コンパスによる一点集合問題の可解性」に関する論文を投稿し,条件付き採録となり現在改訂版を投稿したところである.また,4台のロボットによる円形成のためのアルゴリズムに関しては,発表準備中である. 自己安定アルゴリズムに関しては,自律移動端末によって構成されたアドホックネットワーク上での安定なGeoCastサービス実現のための基盤技術として,DAG構成自己安定アルゴリズムを提案,その発表を行った.今後は,この自己安定アルゴリズムを基盤として,GeoCastアルゴリズムを完成させ,アルゴリズムの正当性や計算量の理論的裏付けを行うとともに,シミュレーション等による実システム上での振る舞いについて検証する予定である.
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