2010 Fiscal Year Annual Research Report
型つきラムダ計算とDatalogに基づく構文解析・文生成の研究
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21500025
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
金沢 誠 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 准教授 (20261886)
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Keywords | 構文解析 / 文生成 / Datalog / ラムダ項 / 型つきラムダ計算 |
Research Abstract |
文脈自由文法と同様の導出木の概念を持ち、型つきラムダ項で表される規則に従ってラムダ項の集合を生成する文法形式を文脈自由ラムダ項文法と呼ぶ。文脈自由ラムダ項文法によって、よく知られているさまざまな文法形式や、意味表現としてラムダ項を用いるモンタギュー意味論を統一の枠組みで表現することができ、これらの文法形式に対する構文解析や文生成の問題は、文脈自由ラムダ項文法に対する構文解析の問題として表現できる。研究代表者のこれまでの研究で、「ほとんど線形な」ラムダ項に制限された文脈自由ラムダ項文法に対する構文解析の問題がデータベース問い合わせ言語Datalogの問い合わせに帰着できることがわかっている。 文字列文法に対する構文解析の場合は、入力が1つの文字列ではなく正規言語である場合に問題を拡張しても通常の構文解析の手法が適用できることが知られている。文生成においても、入力として木やラムダ項の集合を扱うことは、量化子の作用域が特定されていない意味表現を想定する場合などに有用である。そこで、ほとんど線形な文脈自由ラムダ項文法の構文解析においても、ラムダ項の認識可能集合を入力とした構文解析の問題を考えることは意義深い。 本年度の研究で、入力として与えられるラムダ項の集合がある意味で「決定的」なデータベースで表現できるとき、Datalogへの帰着が可能であることを示すことができた。
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