2010 Fiscal Year Annual Research Report
実世界ハンドジェスチャインタラクションソフトウェア開発基盤
Project/Area Number |
21500027
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高橋 伸 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (00272691)
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Keywords | ユーザインタフェース / ハンドジェスチャ |
Research Abstract |
昨年に引き続き、実世界ハンドジェスチャを用いるアプリケーション例を設計・実装することで、どのようなハンドジェスチャが有効であるか検討した。例えば、実物体に音楽やWebページのようなデジタルデータを結びつけることで、それらへのアクセスを日常空間で気軽に行うことができるシステムや、携帯デバイスの連携による直接見えない場所にある機器への指差しジェスチャ活用による操作手法、などを実装・検討した。また、それらの開発経験を基に、どのような処理や構造が共通に必要であるかを検討し、ハンドジェスチャアプリケーション開発用フレームワークを作成した。本フレームワークはデバイス抽象部、画像処理部、イベント配送部、仮想デバイス部からなる。デバイス抽象部は様々なUSBカメラやネットワークカメラなどを抽象化して、統一的に入力として扱えるようにするための部分である。これは抽象化されたデバイスであり、カメラやセンサの種類毎にある。画像処理部は、特に使われる画像処理ルーチンを集めたものである。イベント配送部は、これらのモジュールが非同期的に動くことを実現する部分である。フレームワーク全体をイベント駆動で動くように設計を行った。仮想デバイスは高いレベルの入力デバイスとして抽象化されたものである。これによりハンドジェスチャが通常のマウス入力プログラミングのようにイベント駆動でプログラミングできるようになる。また、プログラマは必要に応じて仮想デバイスを実装できる。このような構成により、画像を取得するカメラや距離画像を得られるセンサ等の多様な入力装置がアプリケーション側から統一的に必要な仮想デバイスとして扱うことができるようになり開発が容易になると考えられる。
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Research Products
(7 results)