2009 Fiscal Year Annual Research Report
法令実動化情報システムのアカウンタビリティ機能と進化モデルの定義と実現
Project/Area Number |
21500034
|
Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
落水 浩一郎 Japan Advanced Institute of Science and Technology, 情報科学研究科, 教授 (10022310)
|
Keywords | 説明責任 / ソフトウェア進化 / 法令工学 / 安心性要件 / 情報システム / アカウンタビリティ木 / 法令エンジニアリングプロセス / ソフトウェアアカウンタビリティ |
Research Abstract |
1アカウンタビリティ木の形式化 1.1アカウンタビリティ木のノードの型のNFRフレームワークによる形式化 実際の情報システム(旅行予約システム)を対象にしてシステムの品質目標とその実現手段の関係を明示できるゴール指向木の構成法を検討し、NFRタイプカタログを定義した。これにより、アカウンタビリティ木の形式的記述法に関する基礎知識を整備した(査読付論文公表)。 1.2法理論に基づく条文の型の整理 エクホッフの法理論に基づいて、アカウンタビリティ木の葉の型と属性を定義した。この結果を2010年3月に東京大学で実施された、法律学者も参加した、法令工学セミナーで発表した。 2アカウンタビリティモジュールにおける説明機能の形式化 説明責任についての5種類のオントロジーを調査し定義した。これにより、説明の主体、説明の内容、説明の対象、説明の背景、説明のタイミングを考慮した、説明文の構成法を整備した(研究会公表を準備中)。また、エックホッフの法理論における規範関連を基に、「2段階説明モデル」を定義し、対応する説明機能を実現した(電子情報通信学会論文誌に投稿準備中)。規範関連とは、質問者のある状況と規則適用後の状況を結びつける関連であるが、規則適用前後の状況の定義法と、状況の具体的な値をシステム実行履歴から取り出す機能を実現した。 3大学履修管理システムを題材とした評価実験 評価実験の前提となる、学生のさまざまなタイプをペルソナモデルに基づいて分類すること、および、学生の学習プロセスと大学の教育サービス提供プロセスについて劇場モデルにより形式化するための基礎データを整備した(研究会発表予定)。
|
Research Products
(1 results)