2010 Fiscal Year Annual Research Report
法令実動化情報システムのアカウンタビリティ機能と進化モデルの定義と実現
Project/Area Number |
21500034
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
落水 浩一郎 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10022310)
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Keywords | 説明責任 / ソフトウェア進化 / 法令工学 / 安心性要件 / 情報システム / アカウンタビリティ木 / 法令エンジニアリングプロセス / ソフトウェアアカウンタビリティ |
Research Abstract |
1. アカウンタビリティ木に対するNFRタイプカタログの定義 アカウンタビリティの分類法に関する調査を実施し、主体的(誰が)、質的(何を)、量的(誰に)、時期的(いつ)、機能的(なぜ)の5分類が妥当であると判断した。この中で、アカウンタビリティ木の設計において重要な役割を果たすと思われるものは、(1)時期的分類のサブ概念である、自律的説明(計算後自動的に説明する)、他律的説明(質問されたら説明する)であり、(2)また、質的分類における説明内容の十分性、完全性、相対性、簡潔性などのサブ概念間の重要度の設定法が重要であると判断した。現在、これらの概念体系を表現するオントロジーの開発に取り組んでいる。 2. アカウンタビリティ機能の進化モデルの定義 LEISの進化とは、社会規則の条文、アカウンタビリティ木、システム構成要素を連動させて変更することである。以下の3つの成果を得た。(1)社会規則、アカウンタビリティ木、システム構成要素のそれぞれの構成要素間の関係を表現する数学モデルを開発した。すなわち、アカウンタビリティ木の葉として表現される社会規則の条文とLEISのシステム構成要素(オブジェクト指向技術におけるクラスのメソッド間)の対応関係を関係または、関数として表現した。(2)社会規則やシステムの変更前後において生じる矛盾を抽出し、変更の妥当性を検査する方式を開発した。すなわち、規則が改定されたとき、規則に対応するLEIS構成要素を特定し、必要な変更を実施するために必要となる依存関係の設定法を開発した。(3)規則の変更にともなうシステム各部への影響を制御する方式として、アスペクト指向技術を援用し、社会規則の進化と連動させて、システムを進化させるための実装方式を設計した。
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Research Products
(2 results)