2009 Fiscal Year Annual Research Report
高速・高信頼・高可用かつ低消費電力型の汎用自律分散処理システムの実現
Project/Area Number |
21500041
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
甲斐 宗徳 Seikei University, 理工学部, 教授 (40194659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗林 伸一 成蹊大学, 理工学部, 教授 (30384655)
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Keywords | モバイルエージェント / 強マイグレーション / 自律型分散処理 / ヘテロジニアスグリッド環境 / 自動負荷分散 / ネットワーククオリティ制御 / 低消費電力型システム |
Research Abstract |
1. 「強マイグレーションに基づくモバイルエージェントの実現」関連(主に研究代表者が担当) ユーザが強マイグレーション対応で記述したエージェントプログラムを自動的に通常のJava仮想マシンで動作するプログラムにコード変換する手法を明らかにし、そのためのツールを実現した。 2. 「中規模以上のヘテロジニアスグリッド環境の構築」関連(主に研究分担者が担当) 想定以上の資源要求が発生するふくそう状態においてもモバイルエージェントが計算資源とネットワーク資源の両方を同時に有効利用できるようにするため、ふくそう資源に対する要求資源量だけを小さくしてふくそうを緩和するふくそう規制方式を明らかにした。また、資源量を小さくするタイミングと最適な資源量決定法を明らかにした。 3. 「強マイグレーションモバイルエージェントに基づく自律分散処理システムプラットフォームの 実現」関連(研究代表者と研究分担者が担当) (1) ヘテロジニアス環境における各々のコンピュータに対して負荷分散の基準となる性能値の候補を提案して評価し、効果的な性能値の求め方を明らかにした。 (2) 計算資源に対する負荷分散およびマイグレーション時の再負荷分散の方式を提案して評価し、ベースとなる効果的な方式を明らかにした。 (3) システム全体の所要資源量を最小化するため、計算資源とネットワーク資源で'連携'した動的資源集約方式を提案し、基本的な資源集約指針を明らかにした。なお、これはシステム全体の省エネの実現も可能とする。
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