2012 Fiscal Year Annual Research Report
高速・高信頼・高可用かつ低消費電力型の汎用自律分散処理システムの実現
Project/Area Number |
21500041
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
甲斐 宗徳 成蹊大学, 理工学部, 教授 (40194659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗林 伸一 成蹊大学, 理工学部, 教授 (30384655)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | モバイルエージェント / 強マイグレーション / 自律型分散処理 / ヘテロジニアスグリッド環境 / 自動負荷分散 / ネットワーククオリティ制御 / 低消費電力型システム |
Research Abstract |
1.強マイグレーションに基づくモバイルエージェントの実現(主に研究代表者が担当)については、最終的に強マイグレーションコードのための構文木を利用したソースコード変換器を実装し、プログラム中の任意の場所に移動命令を用いることができるようになった。またエージェント外からの指示によりエージェントを移動させるしくみについても動的シェルを拡張して実現した。 2.マルチグリッド環境の構築(主に研究分担者が担当)については、提供される計算資源やネットワーク資源などのサービス品質(ネットワーク遅延時間など)がロケーション毎に異なることを前提に、様々なサービス品質を要求するモバイルエージェントに対してアクセス地点を意識した最適な資源を割当てる方式を明らかにした。 3. 強マイグレーションモバイルエージェントに基づく自律型分散処理システムプラットフォームの実現(研究代表者と研究分担者が担当)については主に次の3点の成果を得た。1つ目は、並列分散処理における負荷分散計画を最適化問題ととらえ、それを効果的に解くアルゴリズム自体を並列化して、従来よりも短い時間で最適/準最適解を得られるようになった。2つ目は 自律型分散処理システムにおいてはコンピュータ間で自律性を維持するための情報共有が必要となるが、分散ハッシュテーブルと動的クラス認証機構の組合せにより、効率的かつ高速な情報共有を実現した。3つ目はモバイルエージェントの広域マイグレーション性能劣化防止策として、マイグレーション完了後の通信性能劣化だけでなく、マイグレーションそのものの実行時間短縮にも対応する機能を実装し、評価した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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