2011 Fiscal Year Annual Research Report
プロダクトラインソフトウェア工学における要求とアーキテクチャとの関連付け
Project/Area Number |
21500042
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
野呂 昌満 南山大学, 情報理工学部, 教授 (40189452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢田 篤史 南山大学, 情報理工学部, 教授 (40273841)
蜂巣 吉成 南山大学, 情報理工学部, 准教授 (30319298)
張 漢明 南山大学, 情報理工学部, 准教授 (90329756)
吉田 敦 南山大学, 情報理工学部, 教授 (50283495)
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Keywords | プロダクトライン開発 / 要求仕様モデル / ソフトウェアアーキテクチャ / アスペクト指向 / デザインパターン / アーキテクチャ文書化 / プロダクト追跡性 / 実証的アプローチ |
Research Abstract |
研究期間の最終年度となるので,これまでの研究成果を統括し,つぎに示す(a)から(d)の研究副課題についてその成果を報告する. (a)要求からソフトウェアアーキテクチャへのモデル変換方式の研究では,非機能要求とアーキテクチャスタイルの関連を定義したアーキテクチャデザインマップの提案を行った.プロダクトライン開発では,要求からアーキテクチャ内のコンポーネントが追跡可能である事が前提である。とくに,非機能要求とプロダクトラインアーキテクチャ(製品系列で共通に用いられるアーキテクチャ)の関係についてはよく理解されていなかった.提案したデザインマップを用いることで,プロダクトラインアーキテクチャの設計と文書化を系統立てて行うことが可能となる.飛行船制御システムに対して提案したアーキテクチャデザインマップを適用し,アーキテクチャの設計やその文書化に有効であったことを確認した. (b)要求とアーキテクチャの形式的モデル記述方式の研究では,アーキテクチャレベルの形式仕様記述おける典型的な誤り記述を整理し,フォールトパターンとして定義し,アーキテクチャレベルで誤りを検出する方法を提案した.一般的な並行性に関するフォールトなどについて分析を行い,フォールトパターンの有効性を確認した. (c)ツールによる開発支援方式の研究では,ソースプログラムの欠陥の検出や自動書換えを行うためのツール基盤の実現とXMLにより記述されたソフトウェア資産を検索,処理するためのXQuery処理系を開発した.ツール基盤では解析処理の高度化や空間効率の改善などの要求を満たすためのアーキテクチャを設計したが,ここで得られた知見は(a)にも活用されている. (d)実証的アプローチによるプロダクトライン開発の研究では,アスペクト指向技術を用いたリファクタリングについての整理を行った. (連携研究者)情報理工学部・准教授 横森 励士
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Research Products
(7 results)