2012 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロプロセス検出によるシステムの複雑さの増加を防止するソフトウェア開発環境
Project/Area Number |
21500045
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
花川 典子 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (60351673)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ソフトウェアプロセス / 要件定義 / ミーティング / システムの複雑さ / 開発環境 / プロダクトの質 / ソフトウェア工学 / 発話ログ |
Research Abstract |
本研究はシステムの複雑さに影響を与えるマイクロプロセスの自動検出とそれを警告する開発環境の構築である,昨年まではプロセスの複雑さとプロダクトの品質の関係を示すPCPQモデルを8つの実プロジェクトのデータを利用して構築した.PCPQモデルを利用して,プロジェクト実施途中で工程管理表からプロダクトの品質に影響を与えるマイクロプロセスを自動的に検知して警告を発生するソフトウェア開発環境のエンジン部分と管理を支援する可視化部分を開発した. 本年度の研究では,特に上流工程に着目した.上流工程の要件定義作業のプロセスにおける品質に影響するマイクロプロセスの検出をおこなった.要件定義はプロダクトの根本的な質を決定する重要な作業であると同時にプログラム等のアウトプットがない特殊な工程である.その要件定義工程での品質に影響を与えるマイクロプロセスを検出するために,会議のミーティングの質を計測するという新しい手法を導入した.この方法は要件定義のミーティング中の発話ログから,会議での決定事項の質を予測する方法である.収集した会議は2つのプロジェクトの全14回のミーティングであり,総時間は32時間である.このデータから発話ログを収集し,議題とリリース後の障害の関係を調べた結果,システムエンジニアの1回の発言時間が短く,顧客同士が繰り返し発言しているプロセスで議論されている機能に障害が多く発生することがわかった.そこで実プロジェクトに適用した結果,要件定義工程のミーティングの質が低いマイクロプロセス検出によって,リリース後の障害の発生を予測した結果,適合率100%,再現率66.7%で重大な障害を予測することができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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