2011 Fiscal Year Annual Research Report
動的再構成可能ハードウェアを有するプロセッサの構成技術に関する研究
Project/Area Number |
21500055
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
名古屋 彰 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70437565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 秀夫 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70253507)
渡邊 誠也 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (90304336)
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Keywords | 計算機システム / 再構成可能ハードウェア / リコンフィギャラブルシステム / 設計自動化 |
Research Abstract |
本研究は,チップ内に1または複数のプロセッサコアと動的再構成可能ハードウェアを搭載するプロセッサの構成方式に関して,設計自動化技術や並列処理技術との親和性と,アプリケーションおよびオペレーティングシステムの実装に着目しながら評価,検討し,低消費電力かつ高性能な構成方式を明確にすることを目的としており,本年度は以下の研究を実施した. 1.動的再構成可能ハードウェアの種々の構成方式を定量的に比較評価する手法の検討を進め,いくつかの具体的なアプリケーション事例を対象とした比較評価を実施し,動的なデータ構造や高精度な周期実行制御などのOS機能の実装と設計自動化技術との親和性を考慮した動的再構成可能ハードウェアの構成方式の明確化に取り組んだ.プロセッサコアと連携しハードウェアの一部を部分的に再構成する方式の効果と課題を明らかにした. 2.汎用プロセッサコアの定量的な性能評価を効率的に実施できるプロセッサシミュレータを開発し,プロセッサコアと動的再構成可能ハードウェアとの連携による処理をシミュレーションし比較評価する手法を検討した.再構成可能ハードウェアに構成される専用回路による処理と,汎用プロセッサコアでのソフトウェア処理との連携,および動的な再構成制御を記述するための高水準な記述言語と処理系の必要性が明らかになった. 3.設計記述言語による記述から,動的再構成可能ハードウェアの機能を定める構成情報を自動合成することを目指し,相応しい記述言語の検討を行った.高い並列性を陽に記述可能な言語からの回路合成の有用性を明確にした.
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