2010 Fiscal Year Annual Research Report
リコンフィギャラブルシステムの可用性を向上させるOS機能の研究開発
Project/Area Number |
21500058
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
久我 守弘 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (80243989)
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Keywords | リコンフィギャラブルシステム / FPGA / オペレーティングシステム / 遠隔再構成 / 部分再構成 / プロセススケジューリング |
Research Abstract |
研究計画に基づき,本年度は以下のテーマについて研究を実施した ハードウェア資源を考慮するプロセススケジューラの開発:リコンフィギャラプルデバイスの資源管理およびハードウェアプロセスのスケジューリングについては,ハードウェアプロセスが要求する回路規模および資源の占有時間の管理がプロセスのターンアラウンドやスループットを大きく左右する,高性能向けおよび組込み向け双方のリコンフィギャラブルシステムを対象として,昨年度検討したスケジューリングアルゴリズムについて具体化を行った.提案アルゴリズムは,クリティカルパススケジューリングアルゴリズムを原型としており,「クリティカルパスの導出」,「スケジュールするタスクの選択」,「再構成する領域の選択」,「データ通信方式の決定」,「処理時間競合チェック」の各ステップを経ることでスケジュールを行う.その際,対象とするシステムの資源制約(バス構成,再構成領域数など)を考慮しつつクリティカルパス上のタスクを優先的にスケジューリングする.その他のタスクについてはクリティカルパス上のタスクの実行が遅延しないような時間帯にスケジューリングすることにより,DAGフローの全タスクを可能なかぎり最短で終了させる.本スケジューリングアルゴリズムについては研究会報告として発表した また,本研究に関連して,動的リコンフィギャラブルシステムの再構成モジュールに回路を分割実装する際に不可欠な回路分割手法に関する研究,ならびに,動作記述からの自動回路合成に不可欠な変数の有効範囲解析に関する研究についても新たに実施した.なお、後者については研究会報告として発表した
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