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2010 Fiscal Year Annual Research Report

大規模データ処理のための高速仮想メモリシステムの研究

Research Project

Project/Area Number 21500062
Research InstitutionSeikei University

Principal Investigator

緑川 博子  成蹊大学, 理工学部, 助教 (00190687)

Keywordsハイパフォーマンスコンピューティング / クラスタコンピューティング / 仮想メモリ / 分散処理
Research Abstract

* WAN接続の複数クラスタ群の中から,適切なクラスタと計算・メモリサーバを自動選択して実行するDLM-WANを設計,構築.
従来のDLM-Mに自動メモリサーバ選定機能を導入したDLM-LANでは,1クラスタ内のメモリサーバノード群の中から,メモリ利用状況やクライアントサービス負荷などを考慮して,適切なメモリサーバを自動選択するLAN管理プロセスを導入した.
さらに,DLM-WANでは,WAN接続の複数のクラスタ群において,WAN管理プロセスを導入し,各クラスタのLAN管理プロセスから情報を収集する.WAN全体のクラスタの状況(計算負荷,メモリ利用状況)を考慮して,適切なクラスタと計算サーバ,メモリサーバを自動的に選択し,ユーザプログラムを実行するシステムを設計,構築した.
また,利用者がどこからでも容易に大容量メモリを使うジョブを投入できるようなwebサーバとwebインターフェースを構築し,ポータルサイトを利用してユーザホストからプログラムやデータなどをDLMへ投入することを可能とした.
日本全国17か所以上の組織のクラスタを結ぶIntriggerシステムにおいて,DLM-WANの稼働実験を行い,他のユーザの計算負荷,メモリ使用状況を考慮して,自動的にクラスタの計算サーバ,メモリサーバを選定して実行できることを確認した.
*遠隔メモリ利用可能な逐次CプログラムのためのDLMコンパイラの構築,新機能の導入
DLM用コンパイラは,既存のC逐次プログラムで,大容量メモリを使う変数(配列など)の前に,dlmという指定をユーザが行うだけで,ユーザには意識させずに,その変数を,ローカルメモリが不足する際に,遠隔メモリを利用して展開してくれるようにする.
従来の逐次プログラムでは,通常,大容量データは,スタックサイズの制限を回避するため,大域変数として定義することが多かった.DLMコンパイラでは,関数内部変数にもdlm宣言を行うことを可能する新機能を追加した.これにより関数内部だけで大容量データを用いることも可能とした.

  • Research Products

    (7 results)

All 2011 2010 Other

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] WAN接続クラスタをメモリ資源として利用するためのメモリサーバ自動選定システム2011

    • Author(s)
      鈴木悠一郎, 緑川博子
    • Journal Title

      情報処理学会第73回全国大会, 論文集

      Volume: 73-3 Pages: 第一分冊1-13-1-14

  • [Journal Article] ローカルメモリを越える大容量データを扱う逐次処理のためのCコンパイラ2010

    • Author(s)
      吉村礎, 緑川博子, 甲斐宗徳
    • Journal Title

      情報科学技術フォーラムFIT2010, FIT論文集

      Volume: B-026 Pages: 335-336

  • [Journal Article] ユーザレベル実装遠隔メモリページングシステムにおけるページ置換アルゴリズムの評価2010

    • Author(s)
      齋藤和広, 緑川博子, 甲斐宗徳
    • Journal Title

      情報処理学会ハイパフォーマンス研究会資料

      Volume: Vol.2010-HPC-125, No.9 Pages: 1-6

  • [Journal Article] WAN接続クラスタをメモリ資源として利用するためのメモリサーバ自動選定システム2010

    • Author(s)
      鈴木悠一郎, 緑川博子
    • Journal Title

      第8回先進的計算基盤システムシンポジウムSACSIS2010論文集

      Volume: 2010 Pages: 173-174

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 遠隔メモリ利用で大容量データ処理を可能にする逐次プログラムためののCコンパイラ2011

    • Author(s)
      吉村礎, 緑川博子
    • Organizer
      ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウムHPCS2011論文集
    • Place of Presentation
      茨城県つくば市 産総研
    • Year and Date
      2011-01-18
  • [Presentation] WAN接続クラスタをメモリ資源として利用するためのメモリサーバ自動選定システム-ウェブインターフェースによるユーザビリティの向上-2011

    • Author(s)
      鈴木悠一郎, 緑川博子
    • Organizer
      ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウムHPCS2011論文集
    • Place of Presentation
      茨城県つくば市 産総研
    • Year and Date
      2011-01-18
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.ci.seikei.ac.jp/midori/paper/index.html

URL: 

Published: 2012-07-19   Modified: 2013-06-18  

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