2009 Fiscal Year Annual Research Report
情報ネットワークや分散システムにおけるゲーム理論的追究
Project/Area Number |
21500068
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
亀田 壽夫 University of Tsukuba, 名誉教授 (10011660)
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Keywords | 特報通信工学 / 計算機システム / ゲーム理論 / 独立分機管理 / ネットワーク / 分散システム / 経路選択 / 負荷均衡 |
Research Abstract |
近年、情報処理システムやネットワークは、ますます多くの独立したユーザが共用するようになってきている。つまり、ネットフークやシステムに、独立したエージェントが多数存在する。各ユーザがシステム内に共存し、(ゲーム理論における各プレーヤのように)資源を競い合う状況は、ゲーム理論的な観点から論じることができる。各ユーザが、独立に自己に関わるパケット/計算のみの処理コスト/応答時間を追究する状況を独立分散管理ということにする。独立分散管理はある種の公平さをもたらすが、全ユーザに性能劣化をもたらすことがあり得る。全ユーザに性能劣化をもたらさず独立分散管理による公平さを反映した資源割り当て法を、ゲーム理論に基づき追究するのが本研究の主な目的である。 本年度は、基礎的な追究にかなりのエネルギーをさいた。基礎的な研究に裏打ちされた準備的な検討を行った。それに基づいて、平成22年度以降の包括的な研究の計画を検討した。まず、Internet等の情報ネットワークや、GRIDコンピューティング等の分散システム等において、独立分散管理による性能劣化がいかなる状況で起こるかを、より詳細に究めた。このために、ゲームの理論等の検討を背景にしながら、異常な振る舞いや非効率なシステム状態をさらに具体的に追究した。どのような場合にそのようなことが起こるかをつきとめた。全ユーザに性能劣化をもたらさず独立分散管理による公平さを反映した資源割り当て法を、ゲーム理論に基づき追究し、その枠組みを検討した。
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Research Products
(3 results)