2011 Fiscal Year Annual Research Report
認証およびアクセス制御機能と連携したソフトウェア資産管理システム
Project/Area Number |
21500075
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡山 聖彦 岡山大学, 情報統括センター, 准教授 (20252588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山井 成良 岡山大学, 情報統括センター, 教授 (90210319)
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Keywords | ソフトウェア資産管理 / アクセス制御 / ユーザ認証 |
Research Abstract |
平成23年度の研究実施計画では、(1)スケーラビリティ改善手法の設計・実装、(2)PCの属性に応じた制御機能の設計・実装、(3)実証実験・性能評価および(4)インストール情報集計・分析機能の検討を実施する予定であった。 (1)については、アクセス制御サーバの機能をレイヤ2スイッチに移管することにより、トラヒックの集中を回避するものである。前年度の検討に基づき、レイヤ2スイッチとしてアラクサラ社製AX2430を使用して、認証時に使用する外部WEBサーバに資産管理機能を組み込むことにより、アクセス制御の分散化を実現した。この研究成果については、国内研究会で発表を行っている。 (2)については前年度で実現済みであるため、同じく前年度に実現したアプリケーション層におけるNATルータ対策手法(以下、従来手法)の改善に取り組んだ。具体的には、認証およびアクセス制御に使用するプロクシサーバを透過型プロクシとして実装することにより、ユーザがプロクシサーバを事前に設定することなくネットワークを利用できるようにした。なお、前年度の研究成果については、国際会議(SAINT2011)で成果発表を行っている。 (3)については、アプリケーション層におけるNATルータ対策手法について性能評価実験を実施して、PCの台数が増加しても大きな性能低下は見られないことを確認した。一方、スケーラビリティ改善手法については、実用化に向けた課題の改善に取り組んだ。具体的には、PCが認証に成功したという情報をレイヤ2スイッチ間で共有することにより、無線LAN環境などでPCがスイッチ間を移動しても、WEB認証が再度行われないようにした。 (4)については、市販の資産管理システムの集計・分析機能を調査した。その結果、ライセンス数の過不足の自動計算や部署ごとの収集・分析機能など、大規模組織での運用に必要な機能の多くはすでに実現されていることを確認した。
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Research Products
(2 results)