2011 Fiscal Year Annual Research Report
無線センサーネットワークによる省電力化形状追跡手法の研究
Project/Area Number |
21500076
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤田 聡 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40228995)
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Keywords | センサーネットワーク / 形状検知 / 分散システム / アドホックネットワーク |
Research Abstract |
本研究の目的は、無線センサーネットワーク(WSN)のための新しい省電力化手法を開発することである。本研究では特に、検知されたイベント領域の形状理解がWSNにおける非常に重要な検討課題のひとつであるとの認識に立ち形状検出処理に特化した、WSNのための新しい省電力化管理手法について研究を行ってきた。 本年度の具体的な成果は以下の通りである: 1.WSN上の通信が不安定な場合を想定し、故障耐性のあるルーティングアルゴリズムについて考察を行った。具体的には、既存のルーティングアルゴリズムを8つの側面から分類し、どのような組合せがどのような故障に対して有効に働くのかをあきらかにした。 2.前年度実装したプロトタイプシステム(ピア・ツー・ピアシステムとの融合アーキテクチャ)上にユーザ認証機能を実装し、センサーデバイスが検知した情報を外部からリアルタイムに観測するためのセキュアなプラジトフォームを実現した。 3.国際会議で発表した内容をさらに充実させ、アルゴリズムの改良と追加の評価を行った。また、外部の研究者から指摘のあった関連研究との違いをあきらかにするとともに、省電力化の効果について詳細な評価を行った。
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