2011 Fiscal Year Annual Research Report
多元移動体無線通信網におけるアクセス方式とトラヒックの解析と最適化に関する研究
Project/Area Number |
21500086
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
岳 五一 甲南大学, 知能情報学部, 教授 (50234175)
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Keywords | 移動体無線通信網 / 多元アクセス方式 / トラヒックの解析 / システムの最適化 / マルチホップ / 最適な資源配分と制御 / ルーティング制御方式 / モビリティ |
Research Abstract |
2011年度は本研究の最終年度である。2011年においては、これまでの研究成果を踏まえ、高度な融合による次世代移動体無線通信ネットワークにおけるアクセス方式とトラヒックの解析と最適化に関する研究課題を中心に引き続き、有限の資源である電波を有効活用し、モビリティ、マルチホップ、ランダムアクセス、多元トラヒックの特質を考慮した移動体無線通信ネットワークシステムに関する研究に焦点をあて、無線自律分散、無線移動マルチホップ、無線インターネット、モバイルアドホックネットワークの高度な融合による次世代移動体無線通信ネットワークにおけるシステムの最適な資源配分と制御、多元通信ネットワークにおけるトラヒック工学設計と性能評価を中心に研究を進めてきた。特に、これらの高度な融合による次世代移動体無線通信ネットワークに対して待ち行列理論や性能最適化手法及びコンピュータシミュレーション技法などを用いてシステムの性能解析や性能評価に適用できる新しい定量的な評価法を導出した。さらに、システム性能を改善するための有効なアクセス方法、新しいルーティング制御方式、最適化技法を提案した。一方、通信プロトコル、システムの性能解析、制御方式、様々な要素技術について研究を行い、数値結果による提案方式の有効性を検証し、これらの方式の実現可能性を示した。その研究成果として、トップクラスの国際学術論文誌、国際会議論文集、大学紀要などに計29件(うち15件査読付き)の関連技術論文を発表しており、1件の学会発表を行った。また研究室のホームページに研究成果リストにて公表している。
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