2011 Fiscal Year Annual Research Report
地形図から高分解能DEMを自動作成するための画像処理システムの開発
Project/Area Number |
21500089
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
渡邊 孝志 岩手大学, 工学部, 教授 (50133905)
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Keywords | 数値標高モデル / DEM / 地形図 / 等高線 / 補間 / 画像処理 / GIS |
Research Abstract |
本年度は,既開発の基本システムをベースとして,地形図から高分解能DEMを自動作成するための画像処理システム(実用化システム)の開発を目指して,以下の3項目に重点を置いて研究を進めた。 1.多数の適用実験を踏まえて,実用化システムにおける各種画像処理アルゴリズムの性能改善を行う。 2.地形図とDEMから各種地形特徴を効率的に抽出するための画像処理アルゴリズムの開発を行う。 3.システムとしての統合化を行い,ユーザ・フレンドリーなトータルシステムとしての実現を図る。 まず1については,実用化システムを多数の地形図に適用して問題点を洗い出した結果,生成DEM表面に残存する不自然な段差,瘤,凹みなどを解消する整形後処理法の改善が必要なことが判明したので,それらの改良策について検討を行った。さらに各種の適用実験を多角的に実施して,実用化システムにおける輪郭線画像処理を主体とする処理アルゴリズムの性能改善についても検討を行った。 次に2については,地形の斜度と方位,流域部,尾根部,谷部などを地形図とDEMから正確に決定することが必要となるが,これらの各種地形特徴を効率的に抽出するために,ウェーブレット変換を用いた輪郭線抽出処理アルゴリズム,差分チェインコードの統計的性質を利用した輪郭線画像の効率的な圧縮符号化法,などの開発を行った。 3については,グラフィック・ユーザ・インターフェイス(GUI)を駆使したユーザ・フレンドリーな処理システムとしての実現化作業を前年度に継続して行った。
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