2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500099
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
和田 昌昭 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (80192821)
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Keywords | アルゴリズム / 可視化 / 画像処理 |
Research Abstract |
今年度は昨年度に引き続きDeltaViewerをCarbonからCocoaプログラムに書き換えるための準備作業を行った. Apple社はアプリケーション開発用にCocoaとCarbonと呼ばれる二つの異なる開発環境を用意している.CocoaはMacOS Xの元になったOPENSTEPの開発環境を受け継ぐもので,MacOS X本来の開発環境である.一方のCarbonは,アプリケーション開発者がMacOS9からの移行を行い易くするためにAppleが用意したもので,MacOS9時代に開発開始したDeltaViewerはこのCarbon環境を用いてPowerPC上で動作するよう作成されている.Appleは長らくこれら二つの開発環境を並行してサポートしてきたが,2009年に発表された64ビット化ではCocoaアプリケーションのみがサポートされることとなった.また,2011年にリリースされたMacOS X10.7ではPowerPCのサポートが打ち切られた.観察機器の技術革新に伴い年々大きくなる画像データを効率よく扱うためにも,最新のOSで動作させるためにも,早急にDeltaViewerを64ビットCocoaアプリケーションに書き換えることが必要である. しかし,CarbonではC++言語が基本となっているのに対しCocoaはObjective-Cを用いているなど,言語レベルから大きく異なる開発環境なので,移行は大変な作業である.今年度は引き続きそのための準備を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DeltaViewerはCarbon開発環境を用いてPowerPC上で動作するよう作成されていたが,Apple社がそれらのサボートを打ち切ったため,Cocoa開発環境に移行せざるを得なくなった.
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Strategy for Future Research Activity |
DeltaViewerを64ビットCocoaアプリケーションに書き換えた後,可視化アルゴリズムの開発を継続する予定である.
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Research Products
(5 results)