2010 Fiscal Year Annual Research Report
大規模構造データのための数値的手法を利用した検索技術の研究開発
Project/Area Number |
21500104
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
片山 薫 首都大学東京, システムデザイン研究科, 准教授 (00336520)
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Keywords | グラフ / 固有値 / 索引 / 階層グラフ / 投影データ / 位相限定相関法 |
Research Abstract |
(1)サブグラフ問合せとスーパーグラフ問合せに対応したグラフ索引の開発 グラフデータベースに対する典型的な問合せには、データベース中のグラフから問合せグラフのサブグラフの発見を求めるものと、スーパーグラフの発見を求めるものがある。これまでに提案された索引の多くは、どちらか一方の問合せだけを処理できるものであった。それに対し我々は、グラフの固有値を利用して、一つでどちらの問合せも処理することができる索引構造を開発した。 (2)固有値を利用した階層構造を持つグラフの検索手法の開発 グラフは様々な実際問題のモデルとして用いられているが、蛋白質の構造やソーシャルネットワークなどのより複雑な構造を表現するには不十分である。このような複雑な構造を表現するため、グラフの各頂点が別のグラフを含む階層的な構造を持つグラフ(階層グラフ)と、その部分構造である部分階層グラフを定義した。その上で、グラフの固有値を用いて問合せを部分階層グラフとして含む、データベース中の階層グラフを効率的に検索する手法を開発した。 (3)位相限定相関法を用いた構造データ検索手法に関する研究 コンピュータ断層撮影(CT : Computed Tomography)では構造データ(体の断面)に関する情報は間接的な形(投影データ)で与えられている。本研究では、このようなデータベース内のデータと問合せデータが共に投影データの形で与えられる場合を対象として、位相限定相関法を用い問合せを部分構造として含むデータを効率的に検索する手法について研究を行った。
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Research Products
(3 results)