2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500110
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
大谷 真 Shonan Institute of Technology, 工学部, 教授 (20360935)
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Keywords | インターネット高度化 / 情報システム / モデル化 / Webサービス / 自律システム |
Research Abstract |
インターネット上での商取引等のビジネストランザクション交換について、従来のWebサービスでは、関連システムすべてが事前に定められたジネスプロセス定義に従うことが前提である。これに対し本研究の究極の目的は、インターネット内のシステムが互いに遭遇した時点で両者のビジネスプロセスモデルを動的に整合化させることで、自由に開発され独自のビジネスプロセスモデルを持つシステム間でも、ベストエフォートでビジネストランザクション処理を実行できる技術(自律型Webサービス;AWS)の創出することである。本研究では特に、AWS実現の基盤となるミドルウェアの基本技術を確立させることを目的としている。ミドルウェアを構成する3つのソフトウェア層について、3層を横断した実装方式、ビジネスプロセスモデルの表現、アプリケーション制御方式、超長期トランザクションの扱いなどの課題を解決し、プロトタイプを開発し、方式の評価を行う。 昨年度に関しては先行研究で判明した問題点・課題を整理するとともに、各層ごとに次の点から方式改良を行いプロトタイプを作成し検証した。(1)フレームワーク層:制御方式の改良、APセグメント選択のAPIの整備、(2)モデル協調層:ビジネスプロセスモデル表現の拡張、DMHアルゴリズム実装の改良、(3)メッセージング層:非対称型(Pull型)プロトコルの追加。またミドルウェア全体制御方式の改良などを目的に実応用を想定したベンチマークを作成開始した。
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