2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500110
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
大谷 真 湘南工科大学, 工学部, 教授 (20360935)
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Keywords | インターネット高度化 / 情報システム / モデル化 / Webサービス / 自律システム / 電子商取引 / ビジネスプロセスモデル |
Research Abstract |
インターネット上での商取引等のビジネストランザクション交換について、従来のWebサービスでは、関連システムすべてが事前に定められたジネスプロセス定義に従うことが前提である。これに対し本研究の究極の目的は、インターネット内のシステムが互いに遭遇した時点で両者のビジネスプロセスモデルを動的に整合化させることで、自由に開発され独自のビジネスプロセスモデルを持つシステム間でも、ベストエフォートでビジネストランザクション処理を実行できる技術(自律型Webサービス;AWS)を創出することである。本研究では特に、AWS実現の基盤となるミドルウェアの基本技術を確立させることを目的としている。ミドルウェアを構成する3つのソフトウェア層について、3層を横断した実装方式、ビジネスプロセスモデルの表現、アプリケーション制御方式、超長期トランザクションの扱いなどの課題を解決し、プロトタイプを開発し、方式の評価を行う。 昨年度は、動的モデル協調層に関してビジネスプロセスモデルをインターネット内で実行時に交換し協調させる機能を含め実装を完成した。フレームワーク層を継承方式から委譲方式に変更するなどこれまでに判明した問題点を解決した。またWeb上の情報を用いてフォーマットマッチングを決定する基本方式を考案した。さらに実応用を想定した実験を行い、完成したAWSミドルウェアプロトタイプの妥当性と適用性を評価した。更に、3年間の研究成果をまとめ、今後の研究課題を整理した。
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