2010 Fiscal Year Annual Research Report
医療福祉分野における日本語学習・運用支援のための対話例集構築支援の研究
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21500113
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| Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
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Principal Investigator |
竹内 和広 大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 准教授 (20440951)
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| Keywords | メディア情報学 / コーパス / 日本語教育 / 学習者分析 / 教育工学 |
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| Research Abstract |
外国人の医療福祉分野における日本語を学習・運用を支援する際に役立つ対話例集の作成・収集支援環境の整備を目的として調査および研究開発活動を行った。
具体的な調査活動としては、外国人労働者の就労が期待される医療福祉分野である介護場面における外国人労働者と被介護者との会話に役立つ対話例を効率的に収集し、日本語学習・運用アプリケーションを効率的に開発するため、当該ドメインの対話例を収集するとともに当該分野の従事者や外国人労働者にインタービュー調査を行い、調査結果を言語処理用の基本データとして整備した。このドメイン調査は査読付き国際会議および国内会議にて報告を行い、関連する研究分野の研究者と情報交換を行った。
研究開発としては、日本語学習支援を目的とした計算文法と中間言語の整備については医療福祉分野における医療を受ける患者、介護をうける被介護者が自身の身体、心理状態を表現する発話を幅広く処理することを目的に上記調査を踏まえた研究開発を行った。計算文法についてもより多様な文例から基本文例に準じて扱うことに役立つ構文的な文体データベースとその処理機構を作成した。また、中間言語の整備に関しては、身体状況や心理状態を扱うアンケート調査の事例を踏まえて属性を整理し、その属性の特定に貢献する文脈モデルとその理論整備を行った。また、これらの研究開発内容をアプリケーション開発に容易に適用できる基礎モジュールの整備を進めた。具体的には、対話例登録システムやCMCシステムに活用できるよう基礎モジュールを実装した上で、基礎的日本語学習用のデモンストレーションとして各種アプリケーションを開発し、複数の査読付き国際会議および国内発表を行うことにより、アプリケーション開発に関する意見・要望を収集した。
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