2010 Fiscal Year Annual Research Report
実世界アウェアネスを持つショップキャラクタシステムの研究
Project/Area Number |
21500116
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
星野 准一 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (40313556)
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Keywords | アウェアネス / ショッピング / エージェント |
Research Abstract |
本研究では,ショッピングモールのような外乱の多数存在するパブリックな環境においてロバストに動作する実世界アウェアネスを持つショップキャラクタシステムを提案した.提案システムが実世界の状況を認識して動作することで,いわゆる街頭における"実演販売"や"客寄せ"のようにユーザに興味とショップキャラクタに対する存在感を感じて近づいてきてもらい,キャラクタによる適応的な商品の説明をユーザに体験をしてもらうというプロセスが特徴的な点となっている. 本年度は,パブリック空間での運用を見据えた(i)ユーザの嗜好に合わせた商品の情報提示,及び(ii)実世界に展示された商品の説明行動の生成に取り組んだ. (i)では,IDを登録したユーザの過去の利用履歴やシステム利用時の情報と共に,商品説明時における関与時間に基づいた関心度を参照することで商品の推薦を行う制御手法に取り組んだ.ユーザのシステム利用状況を用いて協調フィルタリングによる商品情報の推薦機能を実現し、システム側からユーザに対して興味があると推定される情報を提供することが可能にした. (ii)では,大型スクリーンに提示された仮想空間内の商品だけでなく,スクリーン前方のテーブルの上などに並んだ実物体の商品についても説明を行うことができる制御方法に取り組んだ.画像処理手法によって商品の位置や状態(説明対象者が手に持っている等)を認識し,ショップキャラクタが視線を向けたり,説明を加えたりする.また,顧客が商品を移動した場合には追跡して視線を向け続けることを可能にした.また,説明時に商品と顧客に対して適切なタイミングで視線を向ける共同注視や視線誘導を実現した.
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Research Products
(1 results)