2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500119
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
椎尾 一郎 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (90297101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神原 啓介 お茶の水女子大学, お茶大アカデミック・プロダクション, 特任リサーチフェロー (90532705)
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Keywords | GUI / GUI部品 / メニュー / スライダ / 人間工学 / エルゴノミックデザイン |
Research Abstract |
前年度までに、人間工学分野の論文調査と、コンピュータ操作における人のマウス・ペン操作の分析を行った。これをもとに、本年度は、エルゴノミックデザインGUIの部品として、斜めメニューおよびスライダを試作し、評価実験を行った。これは、人の履歴に合わせて、形状を変化させる曲線の斜めメニューおよびスライダである。メニューの並びと、スライダの動きが、ベジェ曲線を描いて表示される。曲線の曲率は、ユーザの過去の軌跡を加重平均することで決定する。これにより、ユーザがメニュー選択やスライダ操作をする指示装置の軌跡に合わせて、つぎに表示するメニューとスライダの形状を変化させるGUI部品が実現した。これらのGUI部品を用いて、複数のユーザを被験者とし、マウス、ペンタブレット、タッチパッド、表示一体型ペンコンピュータを用いて評価実験を行った。その結果、多くの被験者からは好意的な回答を得られ、本方式が新しいGUIデザインの可能性を示していることを確認できた。 この結果を、ACM CHI 2012(The ACM SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems)のWork-inprogressセッションに投稿したところ、採択され2012年5月にポスター発表を行った。CHI2012は、ユーザインタフェース関係で最も評価が高い大規模な国際会議であり、ボスター発表においても採択率は50%程度である。
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Research Products
(3 results)