Research Abstract |
1. 片手による効率的なメモ入力が可能な手法として人差し指の一筆書き動作を用いた文字入力手法を提案し,その有用性を実験により評価した。実験の結果,提案手法で取ったメモはある程度読むことができ,携帯電話のメモ機能より速く入力できることがわかった.ただし,入力のしやすさでは,提案手法,手書きのメモ帳,携帯電話のメモ機能の間で有意な差は見られなかった,また,筆跡再生機能やメモを取った状況を提示することにより,メモの判読率が向上する可能性があることがわかった.さらに,提案手法は練習を積むことにより,メモを正しく読むことができるようになる可能性が見られた 2. 携帯端末によるWebページ閲覧時において,利用者が把持する携帯端末の動きを入力に利用することにより,Webページの閲覧を効率的に行う手法を提案した.提案手法では,携帯端末の画面をカメラのファインダーに,またWebページを被写体に見立て,携帯端末を上下左右方向,また奥もしくは手前方向に移動させることにより,画面に表示されるWebページの位置の調整すなわちズームとスクロールを行う.このように,提案手法では,ズームとスクロールの並行実行を可能にすることにより,Webページの閲覧を効率的に行うことが期待される.従来手法であるGUI手法とD&P手法との比較実験を行った結果,タスク達成時間や主観評価の結果は従来手法と変わらないものの,従来手法よりも少ない操作数で操作を行えることが示唆された.ただし,並行実行が十分に行われていない可能性が示された
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