2011 Fiscal Year Annual Research Report
対面する複数モバイルユーザ間の直感的かつ効率的データ交換手法
Project/Area Number |
21500121
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
渋谷 雄 京都工芸繊維大学, 情報科学センター, 教授 (70226190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 和義 京都工芸繊維大学, 情報科学センター, 助教 (60422507)
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Keywords | ユーザインタフェース / マルチモーダルインタフェース / ヒューマンインタフェース / モバイルインタラクション |
Research Abstract |
携帯電話やPDAなどのカメラ付きモバイル機器を用いて撮影した写真のデータをその場で他のモバイル機器に送信する場合,現状では赤外線通信あるいは電子メールを利用することが考えられるが,モバイル機器の数だけ送信を繰り返したり,複数のモバイル機器を選択したりするのに手間がかかる.本研究では,撮影したその場で効率的に周囲の複数のモバイル機器に写真データを送信するために,送信側のモバイル機器のカメラの撮影範囲に受信側のモバイル機器を収め,送信側がシャッタボタンを押すことで,受信側のモバイル機器にデータを送信するという手法を提案する.なお,受信側のディスプレイに各受信側機器固有の2次元画像パターンを提示し,これを送信側のモバイル機器のカメラでとらえることにより送信側が受信側機器を特定できるようにした.評価実験の結果,提案手法は従来手法に比べて,複数の受信側モバイル機器をより効率的に選択でき,その操作方法の学習も容易であることがわかった. また,さらに以下の研究成果も得られた. 1.モバイル機器を用いてテキストと図表が混在した電子書籍を効率的に閲覧するために,各図表とテキストを独立して拡大あるいは縮小する手法を提案した従来手法との比較評価実験の結果,操作時間は低減されなかったが,操作数は低減されることが分かった. 2.図表を含むドキュメントをモバイル機器上で効率的に閲覧するために,参照される図表を参照元の文章の近くに重畳して表示する図表表示用ウインドウ内に表示することによって,交互参照を効率的に行う手法を提案した.実験により,提案手法の操作は効率的であり,ユーザによる主観評価においても高い評価を得ることが出来た.
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