2009 Fiscal Year Annual Research Report
対応付け困難な画像間におけるロバストな対応付けとその応用に関する研究
Project/Area Number |
21500167
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
金澤 靖 Toyohashi University of Technology, 工学部, 准教授 (50214432)
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Keywords | 画像間の対応付 / 3次元復元 / 内視鏡画像 / 繰り返しパターン / コンピュータビジョン |
Research Abstract |
本研究の目的は,コンピュータビジョン技術の応用において最も基本的かつ重要な技術の一つである画像間の対応付け問題を解決することである.現在さまざまに提案されている高精度な形状復元法においては,画像間の対応が決定されていることが前提であり,対応が決定されていない,あるいは対応が誤っていると使うことができない.そこで本研究では,その中でも得に対応付けが困難とされている,規則的なテクスチャを含む画像,離れた位置で撮影した画像,ほとんど特徴のない布状の物体や内視鏡画像などがあり,本研究ではこれらの画像に対し,特徴の抽出法,不変性を持つ特徴記述を提案し,効率の良い対応付けに関して研究を進めている. 本年度は,レンガやタイルなどの繰り返しテクスチャを含むシーンの画像に対し,繰り返しパターンの要素の検出とその対応付けを行うために,繰り返しの要素に対する多次元の特徴量空間を定義し,その空間内での部分空間の検出および部分空間の変換による方法を提案し,その有効性を確認した.また,ほとんどテクスチャがなく,特徴点検出が難しい腸管などの内視鏡画像に対し,腸管の襞に着目した特徴抽出とその記述および対応付け法を提案し,実際の腸管画像からその3次元復元が行えることを示した.さらに,関連研究として,対応が決定した後の高精度な3次元復元方法として,現在の高精度な手法を利用した最新アルゴリズムや,部分形状を組み合わせて全体形状を復元する方法を発表した.今年度はこれらを含め,計5件の発表を行った.
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Research Products
(5 results)