2010 Fiscal Year Annual Research Report
対応付け困難な画像間におけるロバストな対応付けとその応用に関する研究
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21500167
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
金澤 靖 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50214432)
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Keywords | 画像間の対応付け / 3次元復元 / 内視鏡画像 / 繰り返しパターン / 布状物体 / コンピュータビジョン |
Research Abstract |
本研究の目的は,コンピュータビジョン技術の応用において最も基本的かつ重要な技術の一つである画像間の対応付け問題を解決することである.現在さまざまに提案されている高精度な形状復元法においては,画像間の正しい対応が求められていることが前提であり,誤っている対応が含まれていると,計算に失敗したり,復元精度が急激に低下することになる.本研究では,画像間の対応付けにおいて特に困難とされている,規則的なテクスチャを含む画像,離れた位置で撮影した画像,ほとんど特徴のない布状の物体の画像,内視鏡による腸管の画像などを対象とし,そのような画像からの特徴の抽出,不変性を持つ特徴記述を提案し,効率の良い対応付けに関して研究を進めている. 本年度は,腸管の内視鏡画像から腸管の襞に着目した特徴抽出とその記述および対応付け法を提案し,雑誌論文に採録された.また布状物体の画像に対し,各画像において陰影からの形状復元を行い,その情報を用いることでより正確な対応付けを行う方法が有効であることを確認し,今後発表を予定している.さらに,関連研究として,多量の画像を用いるのではなく,枚数の少ない画像から復元された部分形状を組み合わせて全体形状を復元するための部分形状間の対応づけ法を発表した.
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