2011 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマディスプレイとLCPによるハイダイナミックレンジ映像提示システムの開発
Project/Area Number |
21500170
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
眞鍋 佳嗣 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (50273610)
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Keywords | ディスプレイ / バーチャルリアリティ / ハイダイナミックレンジ映像 / 色再現 |
Research Abstract |
近年の映像装置の進歩は目覚しい物があり,表示装置では,ディスプレイデバイスの開発が進み,コントラストや色再現のよい装置が市販されている.また,液晶ディスプレイのバックライトにLEDを用いることで部分発光が可能になり,さらに高コントラストでダイナミックレンジが広い映像提示が可能になっている.しかし,表示対象の光沢感や深みと言った質感を表現するには,色再現性がよくかつ広いダイナミックレンジの高精細表示を可能にする表示装置が不可欠である.本研究は,ほぼ同サイズのプラズマディスプレイと液晶パネルを組み合わせ,プラズマディスプレイをバックライトに採用することによる画素ごとの輝度・色の制御を実現し,より高コントラストで色再現性の高いハイダイナミックレンジ提示装置の実現を目指した. 具体的には,プラズマディスプレイを液晶パネルのバックライトに使用することで,ダイナミックレンジの拡大が可能かを検証し,システムの有効性を評価した.平成23年度においては,平成22年度までに構築したシステムの評価を引き続き実施したが,実験中に液晶パネルが故障してしまい,ディスプレイサイズが異なるが24インチのPC用のディスプレイの液晶パネルに急遽変更して実験を行った.その結果,通常のディスプレイの256階調以上の階調の提示が可能であることが分かった,また,実際にハイダイナミックレンジ画像をプラズマディスプレイおよび液晶パネルに分けて出力することで,通常の画像よりも広いダイナミックレンジでの表示が可能であることを確認した. 最終的にディスプレイのサイズが異なってしまったため,画素単位での制御が実現できなかったが,プラズマディスプレイ1画素に対して液晶パネル3画素での表示が可能であり,プラズマディスプレイをバックライトにすることで,ハイダイナミックレンジのディスプレイが実現できることを示すことができた.
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Research Products
(2 results)