2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500174
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
高橋 悟 香川大学, 工学部, 准教授 (50297579)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 俊一 北海道大学, 工学部, 教授 (50134789)
|
Keywords | 画像認識 / 方向符号照合法 |
Research Abstract |
複数の不規則運動する移動体に対して、個々の移動体に対する識別処理を施す.その後,識別された各個体に対して同時識別処理手法に基づき抽出される各個体の移動体照合領域において,時系列画像間における移動体領域の移動ベクトルを算出し,その移動ベクトルのヒストグラムを構成した.さらに,ヒストグラムにおける個別最頻値を時系列に逐次比較することにより,時系列画像間において同一移動体であるか否かを判別し,同一画像領域上における不規則に運動する複数移動体の同時追跡処理を行った. このとき,移動ベクトルのヒストグラムを構成し,ピークの総数により移動体の個体数の認識かつ抽出し,ピークの時系列追跡を実施することにより複数個体の同時追跡を可能とした.なお,画像領域中において画像ノイズが生じている場合は,移動ベクトル値にガウス関数の重み付けを行い,一定の閾値以上となる値を新たな移動ベクトル値として再定義し対応する. さらに,抽出された個々の移動体の追跡の精度向上をはかるために,離散時間対応であるシステム制御理論の拡張カルマンフィルタを構成し,移動体の位置,速度,加速度の推定を行いながら移動体の画像座標位置の推定検出を行った.拡張カルマンフィルタにより,複数の移動体が重なり合うときや現時刻における画像領域外から突発的に出現する移動体運動に対するロバスト性が高まり,統計的推定手法に基づく移動体の画像座標値推定手法の有効を実証した. 以上の画像処理を時系列的に繰り返すことで,不規則運動の複数移動体に対する同時追跡処理手法を構築した.
|
Research Products
(7 results)